平等に育てるって難しい。
私には二人の娘がいます。
次女が生まれたばかりの頃、
なるべく長女が次女を可愛がってくれるように、
極力長女に構う時間を多く取るようにしていました。
次女の気持ちを大袈裟に盛って伝えたりもしました。
『〇〇(次女)は〇〇(長女)のことが大好きなんだね〜』とか、
『大好きだから一緒に遊びたいんだね〜』
といった具合です。
そうした刷り込み?!もあってか、長女はそんな妹がかわいくて仕方がない様子ですし、
次女の方も“お姉ちゃんが大好き”と心の底から思っているように感じます。
喧嘩もしますが、基本的には仲良しでいてくれています。
次女も2歳になり、言葉が増え、少しずつコミュニケーションが取りやすくなってきました。
そうなってくると、いよいよ“上の子優先”はおしまいだな、と感じるのですが、兄弟姉妹を平等に扱うのって、なかなか難しいものですね。
親の立場で言ってはいけないことかもしれませんが…。
相手のあることなので、全く同じに接するのって本当に難しい。
ここのところ頭を悩ませているのは、次女のイヤイヤについてです。
長女と次女で、イヤイヤの出方が違い、対応に戸惑っています。
我が家の場合、長女は赤ちゃんの頃からよく泣く子でした。
家以外の場所ではほぼ笑わず、
泣いて私にしがみついているだけ。
あまりにも長女の癇癪がひどいので親や友人に心配されたものですが、
正直私には不安のかけらもありませんでした。
つらいのは、長女のかわいさを周囲に知ってもらえないもどかしさだけでした。
感情を持つこと、それを爆発させられることがどんなに素晴らしいことであるかは、よくよく分かっていましたから。(とは言え私も一緒になってよく泣いていましたけど。)
長女はどんなに泣いても暴れても、抱きしめてやることで必ず落ち着きました。
『ワガママに育つから放っておいた方がいい。』と言われたこともありました。
だけど、最終的に必ず私を求めてくれる長女を放っておくことは出来ませんでした。
そんな長女も4歳になり、ずいぶんしっかりしました。
今でも泣き虫で、ささいなことでシクシク泣きますが、嘘のように癇癪は無くなりました。
次女はというと、赤ちゃんの頃は本当によく寝てくれ、起きていても感情の起伏が少なく、どちらかというとポケ〜っとしている子でした。
長女がつい最近まで激しいママっ子だったのに対し、
次女は早くからパパのことが大好きでした。
なのでどうしても、長女とのスキンシップが多くなってしまっていたと思います。
そんな次女も一歳になる頃から、だんだん感情の起伏を見せるようになってきました。
同時にママっ子になり、激しく抱っこをせがむようになってきました。
感情を表出してくれるようになったことは、嬉しい変化でした。
2歳前になるとイヤイヤ期に入り、それはもう激しく泣いたり転げ回ったりするようになりました。
そういう時、抱きしめると落ち着いた長女に対して、
次女は、何もかもを拒否して転げ回ることがあります。
長女と比べて癇癪の頻度は低いけれど、ムシャクシャして物に当たります。
おもちゃを思い通りに操れなかった時など、
そのまま投げたりかじったりします。
そんな時、次女にはものすごく叱ってしまう自分がいます。
長女には、なるべく抱きしめて優しく語りかけてきたはずなのに。
長女は慎重派なのでそもそも叱られるようなことをするチャンスがなかったようですが、
次女はそんな長女の悪い見本?もないために、
自分で何でも試してみているようです。
そんな時私の中ですぐに、
『おもちゃを投げるのはいけないこと!!』というセンサーが反応してしまって、
必要以上に次女を叱ってしまいます。
逆にそれを見た長女が、“私はああなってはいけない”と学習しているようです。
まだまだいろいろなことを身を以て体験している時期なんですよね。
つい、私の中の道徳的なものさしで何でも測ってしまいがちです。
いいこと、悪いことを教えることはもちろん大切ですが、
こどもたちの心の声にもっと耳を傾けてやれるようになりたいな…と思うのでした。
同時に娘たちのいいところをどんどん見つけて、伝えていきたいと思います。