自己覚知について
『自己覚知』
これは社会福祉を学ぶ中で私が最初につまずいた、
また常につまずき続けた、
そして今でも大切にしている項目になります。
自己覚知とは、援助者が自らの性格や能力、考え方の癖などを知り、コントロールすることをいいます。
自らの価値観や感情に流されて、正確な状況判断ができなくなってしまうことを防ぐため、援助者に必要な、とても重要なものであります。
しかしながら、私はこれが大変に苦手でした。
それまでの人生で私は、自分のことなんてたいして考えてきませんでした。
ずっと見て見ぬふりをしてきたのです。
いつも、どこにいても、なんだか不安で、苦しい。
楽しい場所にいるのに、風景に溶け込めていないようで、つらい。
でもその不安がどこからくるのかわからない。
寝て起きれば忘れる。
けれどそれは唐突に訪れる。
そんなような状態で、私はゆらゆら生きてきたように思います。
社会福祉の学習はとても興味深かったけれど、
学習を進めるにつれ、私は援助者に向いていないのではないか?という思いを抱くようになりました。
しかし今は、感情が動いた時には積極的に自己分析を行い、
生活の中に活かすようにしています。
本来なら仕事をしているときにプロとしてやらなければならなかったことですが、
現場を離れた今、自分を知ることがとても楽しく、
また、愛おしく、幸せです。
こうした自己覚知についても、これから私なりに綴っていけたらと思います。